USA修斗の稽古内容

打、投、極でお馴染み、打(パンチ、キック)投(投げ、崩し、倒し)極(関節技、固め技)身体全体を駆使する現代の総合格闘技のルーツともいえるのが佐山聡先生が作り上げたshootingです。

その後、時代と共に修斗として発展してきた現在において、創世記、黎明期に佐山先生が直々に指導されていたメソッドを知る人は決して多くありません。

我がIUMAの代表中村頼永師父は、佐山先生の一番弟子としてその貴重な指導を最も多く受け継いだ人物です。「USA修斗」の稽古は、いわば佐山先生直伝の稽古体系の継承が目的です。

支部活動ではジークンドー、カリより若干稽古数は少ないものの定期的に行っています。

<稽古内容>

・打撃(キック、パンチ)

・投げ(スローイング、テイクダウン)

・極め(関節技、固め技)


⚫︎フィジカルトレーニング
日々、中村頼永師父から頻繁にいわれるのがフィジカルトレーニングの重要性です。どんなに技やテクニックを身につけていてもそれを使う自分自身の体力がなければ無意味である。特に修斗では佐山先生からの教えもあり、自身の身体を徹底的に追い込むフィジカルトレーニングに重きを置いています。そもそも支部稽古では「修斗稽古」の機会は少なめですが、修斗稽古の際は、ジークンドーやカリの稽古とは異なり、少なからずフィジカルをハードめに行う習慣を持つようにしています。

⚫︎打撃(キック・パンチ)
USA修斗における打撃には、もちろんパンチ技術も沢山存在しますが、とりわけキックに関してはムエタイのテクニックがベースといわれています。通常空手などでよく見かける回し蹴りとは著しく異なり、回すという概念はなく、佐山聡先生が命名した「コークスクリューキック」の理解と習得に多くの時間を使います。過去長きに渡り中村頼永師父から指導していただいたこの独特なキック技術を支部メンバーにシェアすべく何度も稽古で取り上げています。

⚫︎打撃(キックミットトレーニング)
USA修斗では、タイパット(キックミット)を使用したトレーニング比重も非常に高めです。特に80カウントに及ぶ中村師父オリジナルのミットコンビネーションは、修斗における様々な打撃エッセンスが含まれており非常に素晴らしいトレーニング法です。

⚫︎投げ(スローイング、テイクダウン、グラップリング)
打撃に始まり、グラップリングで組み合った後、テイクダウンで倒し、最後は関節技で固めるという流れは、ブルース・リー師祖も映画「燃えよドラゴン」の冒頭で描いているほど戦い方の定石といわれています。USA修斗の稽古には、投げ技、倒し技はもちろん、投げられる側の受け身の技術も稽古します。

⚫︎極め(関節技・固め技)
初代タイガーマスクの佐山聡先生の流れるような関節技のフローに驚かされた人は多いと思います。元はカールゴッチ先生から佐山先生に受け継がれたキャッチアズキャッチレスリングの技術が、その後、中村頼永師父に受け継がれ、現在のIUMAの支部にもシェアされています。表参道支部メンバーの多くが、USA修斗・アドバンス・ステューデント・PHASE-Ⅱ レベルの資格テストをパスしており、決して頻繁にではありませんが、畳のある稽古場が確保できた際は精力的にこれらの技術研究にあてています。

以上、USA修斗に関しては極めて支部稽古で行う回数は少なめですが、特にキックミットを使ったトレーニングは支部メンバーに大変人気があるため、リクエストが多く集まる時はなるべく打撃のみUSA修斗の要素にするなど、通常の稽古メニューに取り入れたりと工夫を凝らしてます。